損切しない手法です。私のように損切ができない方向けの手法で、損切しないことをすすめるものではありません。
なお、すでに塩漬けポジションを持っている方にとっては、塩漬け解消方法の1つとして、参考になるかもしれません。
トレード手法概要
①塩漬けになる可能性を考慮し、資金管理を徹底してトレード。
②もしそのポジションが塩漬けになってしまったら、逆方向のトレード(塩漬けが買いポジションなら、売りポジションを持つ)を開始。全体として塩漬けトレード開始前の資金に戻ったら手仕舞い。
参考にしているトレード手法
塩漬けポジションを逆方向のトレードで解消するという考え方は、魚屋さんの「くるくるワイド」手法からヒントを得ました。
今となっては当たり前の、資金管理を徹底するという思考も学ばせていただきました。
「くるくるワイド」は、塩漬けポジションを逆方向のトラップトレードで解消するのが基本で、私も時間がない時期は自動トラップトレードをしていました。しかし、時間ができた今、トラップトレードのチマチマが性に合わず、逆方向の裁量トレードで解消するようになりました。
「くるくるワイド」をもしご存知なければ、魚屋さんの書籍かブログを読んでみることをおすすめします。
完全に理解しようとすると難解な手法ですが、私のように自分に合った部分だけ参考にしてもうまくいくことがあると思います。
魚屋さんのブログ「美味しいスワップの受け取り方」
①裁量トレード
「塩漬けを逆方向トレードで解消」する手法は、安心して裁量トレードをするためのものです。
まずは裁量トレードをするのですが、ルールがあります。
以下、ドル円を例に説明します。
塩漬けになった時、何円まで耐えられるようにするか
これが、資金管理で最も重要なところです。
この手法のベースとなっている「くるくるワイド」では、買いポジションなら史上最安値まで、売りポジションなら史上最高値まで耐えられるようなポジションを持つのが基本です。
私は、過去のドル円チャートをじっくり見て、
・20円の逆行に耐えられれば、その間に逆方向トレードから出る収益で、プラマイゼロの手仕舞いになるだろう。
・たとえ手仕舞いが無理でも、それ以上の逆行にも耐えられる状況になる。
と判断して、20円の逆行に耐えられるような計算をしてポジションを持ちます。
なぜ、史上最高値(最安値)まで耐えられるようにしないのか。
もちろん資金効率を上げたいというのもありますが、例えば史上最高値まであと1円のとき、1円だけ耐えられるような売りポジションを持てるだろうかと考えました。
・・・怖いです。その状況でも、やっぱり20円の余裕をみて売りポジションを持つと思うんですよね。
なお、特に20円をおすすめしているわけではないです。綿密な計算をしたり、EAのバックテストの結果から導きだした結論でもないです。
ただ、ここで甘い見積りをしては絶対にダメです。
この手法はコツコツ勝ち続けるためのものです。ロスカットになってしまっては、本当に何の意味もありません。
なお、110円、レバレッジ25倍、資金100万円の時に持てる通貨量を求める計算は下記の通りです。
1000通貨に必要な証拠金:110円×1,000×0.04=4,400円
1000通貨で20円逆行した時の含み損:20円×1,000=20,000円
20円逆行した時に必要な資金:4,400円+20,000=24,400円
所持可能な通貨量:100万円÷24,400円×1000=40,983
→4万通貨持てる
※私は法人でトレードしているので、レバレッジはほぼ100倍です。
通貨はどれにすべきか
資金や生活に合わせて、好みで選んでいいと思います。
私がドル円を選んでいる理由は、ほどよく動くからです。
例えばポンド円は大きく動きますので、私だったら20円以上の余裕を設定します。
裁量トレード手法
手法というほどのものではありませんが、私の現在の裁量トレード方法は、日足ベースでのライントレードです。
裁量トレードについては、自分の性格と生活に合わせた手法を採用することが重要だと思います。これは、5年ほどの間、ネットや本でおすすめされている色々な手法を、そのまま試しては失敗し続けて得た教訓です。
②逆方向トレード
日足がラインから大きく離れてしまったら、塩漬けと判断して、そこから塩漬けポジションと逆方向のトレード(塩漬けが買いポジションなら、売りポジションを持つ)を開始します。
ここからは、利益を出すことは考えません。全体として、塩漬け前の資金に戻ったら手仕舞いします。
まず、塩漬け前の資金がいくらだったかメモしておきます。
なお、塩漬けポジションのことは、「本体」と呼びます。
逆方向トレードのルール
逆方向トレードのルールは1つだけ。
本体の半分以下の量のポジションを持つこと
逆方向トレードも基本的に損切しませんから、逆方向が塩漬けになって、本体が逆方向の含み損を超える含み益になった時に手仕舞することを考えると、半分以下の量にしておかないと手仕舞いがかなり遠くなってしまい、逆方向トレードの意味がなくなってしまいます。
緊急時には相殺ポジション
基本的には、次のラインが見えるようになるまで待ちます。
しかし、日足ベースでのラインを判断するには、最低でも1ヶ月、場合によっては数ヶ月を要しますので、より短時間の足でラインが見えるようであれば、逆方向トレードしていきます。
また、日足ベースのラインが崩れるということは、相場がかなり大きく動いている可能性が高いです。
高値止まりなどで動きが少ないのであれば待ちますが、一方向に勢いよく動いている場合は、塩漬けを抱えてじっとしているのは危険です。
というわけで、相場に勢いがある場合は、塩漬けポジションを半分相殺する逆方向ポジションを持ちます。
この相殺ポジションには同値撤退の注文を入れておきます。
直近では、コロナ相場の時に相殺ポジションが役立ちました。
ほぼ天井で買いポジションを持ちながらの急落で、さすがに20円一気に落ちることはないと思いつつも不安になり、途中で相殺ポジションを持ちました。
10円ほど下落してから、2週間ほどで全戻しになりましたので、やっぱり20円も落ちることはなかったのですが、かなり安心してコロナ相場を見守ることができました。
過去のトレード手法
ベースとなる、資金管理については今と変わりません。
裁量や逆方向のトレード方法が変わっています。
実際のトレード記録
<今のトレード手法にたどり着いてからの年間収支>
証拠金:300万円
2017年 +510,054円
2018年 +755,644円
2019年 +374,592円
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